全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングス(HD)が10月27日に発表する事業構造改革案の全容が判明しました。
トヨタ自動車を含む数社に社員出向の受け入れを要請し、一時的な人員圧縮を図るほか、採用凍結などで2020年度までにグループ全体の社員を3,500人程度減らす方針となっています。
ANA、トヨタに社員出向受け入れ
ANAホールディングスは、社員に対して3割給料をカットしている中、新型コロナウイルスの感染収束後を考えて、トヨタなどの数社に出向させる考えで進めています。
2021年3月期連結決算の最終利益は、過去最悪となる5,000億円前後の赤字(前期276億円の黒字)を計上する見通しです。
2021年度は、社員の削減、機体の売却などで合計800億円のコスト削減を見込んでいます。
出向とは
出向とは、出向元企業との雇用契約はそのままに、別の企業へ異動することです。
給与は親会社から支払われますが、現場での仕事は子会社側の指示に従って行うことになります。
出向は、異動のようなものですが、職場が変わり、職場の人が変わりますので、人間関係も大きく変わり、仕事内容も異なり、転職と同じぐらい負担が大きいといわれています。
出向の目的としては、キャリア形成、業績アップ、企業間交流、雇用整理の4つになります。
ANAホールディングスの場合、雇用整理という意味になるかと思います。
雇用整理とは、自社での雇用継続が厳しい場合、関連会社に出向となります。
会社側としては、雇用を続けるという意味で整理解雇を回避するために出向にするという考えになっています。
ANAの出向について
今回のANAホールディングスの出向は、雇用整理という意味となりますので、出向先は、トヨタ自動車などの数社となります。
通常の出向は関連会社に出向ということになりますが、ANAとトヨタ自動車はあまり事業と関連していないので、いい方向で捉えると業種が異なるのでイノベーションが生まれる可能性があるということ、悪い方向でいくと、職種が異なり仕事が合わなくて退職を決意する、トヨタ自動車は、年功序列より能力と結果に比重しているので出向先で結果を出し続けなければ、解雇の対象になってしまうリスクがあるということです。
トータルでとても厳しい出向であることは間違いありません。
トヨタ側は、人員削減が考えられるので、ANAからの出向により非正規社員を解雇する可能性が出てくるので雇用が流動されるだろうと考えられます。
最後に
経済が悪化して、経営を維持していくために固定費である人件費削減を計画しリストラをする、または、出向という形で異動先で指示を受けて仕事をするようになります。
ANAホールディングスだけに限らず、景気、経済状況が悪化すると同じようなケースが存在することを頭に入れておいた方がいいかもしれません。
会社だけに依存することは大きなリスクであるので、自分の力で稼ぐ力というスキルが必要になってきそうです。
会社依存でいると解雇になった場合、収入がゼロになってしまうので、他の収入源があると、ゼロになる可能性が低くなるので、リスク分散ができます。
少しずつでも自分の力で稼ぐ力を身につけるために、副業を取り組んでいきましょう。
副業以外だと次の会社に転職という方法になりますが、仮にリストラの対象になったとしてもすぐに転職できるスキルを身につけることが大切になります。
転職することは簡単なことではありませんが、目標として取り組むことはとても良いことなのですぐに諦めたりせずチャレンジしていきましょう。
転職する時は、転職エージェントを利用することをオススメします。
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