二拠点生活という言葉をご存知でしょうか?最近、少しずつ
増えてきているライフ生活となっています。
知らない方の為に、二拠点生活とは何か?生活においての
メリット・デメリットを紹介していきます。
二拠点生活とは?
二拠点生活とは、2つの地域に生活拠点を持つ暮らし方のことです。
デュアルライフ、二拠点居住とも呼ばれています。
在宅ワークやリモートワークが一般的になって、働き方は多様化し、暮らし方も変化してきました。
平日は都会・休日は地方で過ごす「週末田舎暮らし」をしている方、週4日都会、週3日地方で過ごす人、
趣味のために2~3ヶ月を地方で過ごす人もいらっしゃいます。
二地域居住なので、仕事や住むところを変える必要はありません。
都会と地方などを行き来しながら、自分らしい暮らしを楽しむことができます。
メリハリの生活をしたいと二地域居住の暮らしをしている方がここ数年で増えてきています。
二拠点生活のメリットは何か?
二つの地域で生活しているため、二つ楽しめる
地域の特色、特徴、文化が異なるので、
それぞれの良さを感じとりながら生活を楽しむことができます。
分かりやすくいうと、大都市、地方との二拠点の場合、
大都市にしかない、刺激、買い物する場所・アート館・人の多さ、充実したサービス。
地方では、自然に囲まれていて安心感がある、家庭菜園、空気が美味しい等、
その場所にしかない良さを取り入れる事ができます。
多様な視点・価値観を得られる
人間は同じ環境に長くいると、気づかずに視野が狭まり、考え方やスキルが固定化してしまうことがあります。
しかし、グローバリゼーションによって、人や物、情報が自由に移動する時代になりました。
グローバリゼーションとは、政治、文化、経済などが、国や地域の枠組みを超えて拡大していくことです。
これからは多様な価値観を持った人々と交流する機会が増えるでしょう。
そうした状況で、二つの異なる地域に住む経験を持つことは、自然と新しい視点や感覚を身につける手段となります。
特に都市に住む人が地方の文化や考え方を理解し、逆に地方に住む人が都市の視点を知ることは、仕事の成功に不可欠です。
二地域居住はビジネスを成果を上げるための有効な選択肢と言えるでしょう。
オンオフの切り替えができる
働き方次第ではありますが、仕事は大都市、休日は地方に
とスケジュールにしている方の場合、オンオフが切り替えやすい
というメリットがあります。
リッチな気分で生活できる
地方の場所によりますが、住んでいる所が温泉地域の場合、車で数十分で温泉施設があり、
午前中仕事をして、お昼にランチとセットで温泉に浸かる1日を堪能できる場合があり、
リッチな気分で生活ができます。
人脈が広がる可能性が高い
大都市は、大都市。地方は、地方で集まる傾向があります。
大都市だけでは知り合う事が出来なかった人、地方だけでは知り合う事が出来なかった人
に出会う事により人脈が広がり、組み合わせる事による相乗効果が生まれ、
また新たな出会いが生まれる可能性が高いです。
自然豊かな環境で子育てができる
都心では経験できない自然に触れることで、家族との思い出を作ったり、子どもたちの成長を感じることができます。
平日は仕事で家族との時間が少なくても、二拠点生活を始めることで週末はアウトドアを楽しんだり、
農業をしたりして、家族との時間を増やせます。
子どもたちの成長にも大いに役立ちます。
二拠点生活は家族との絆を深める素晴らしい機会となるでしょう。
田舎であれば物価が安い
二つの拠点で生活する場合、家賃や家具代などが二重になるのが課題ですが、
田舎部で拠点を持つことで物価が安いというメリットがあります。
新鮮な野菜をお得に購入できるし、臨海部ならば海鮮市場で直接新鮮なお魚を手に入れることもできます。
それに加えて、田舎部は生活用品も都市部に比べて安価に設定されていることが多いです。
そのため、生活費全体を節約できます。
飲食店や娯楽施設の価格も都市部より安く設定されていることが多いです。
だから、生活費だけでなく、楽しむことも経済的になりますし、アクティビティを思いっきり楽しめるでしょう。
田舎での生活は、経済的な面でも魅力があります。
災害の避難場所として対応できる
日本は地震の多い島国であり、首都圏を含め全国各地で大きな地震が起こる可能性があります。
特に首都圏では直下型地震の危険性が指摘されています。
このような状況の中で、もう一つの生活拠点を設けることは重要です。
もう一つの場所があれば、地震や水害、台風などの災害が発生した場合に、避難先として利用できます。
一つの拠点しかないと、災害が起きた場合にその場所に居続ける不安がありますが、
もう一つ田舎に避難先があると、かなりの安心感が得られるでしょう。
二つの拠点を持つことで、安全面でのリスクを分散させることができるのです。
移住支援制度が活用できる
二つの拠点での生活でも、移住支援制度を活用することで大幅にコストを削減することができます。
地方自治体は移住を奨励するために、教育や医療の充実に力を入れている場合が増えています。
そのため、都市部よりも快適な生活を送れる可能性があります。
ただし、移住支援制度はほとんどが「〇〇から移住した場合」という条件が付いています。
つまり、サブ拠点としての移住ではなく、メイン拠点としての移住が条件となる場合があります。
田舎部にサブ拠点を置くだけでは、移住支援制度が適用されないことがあるのです。
移住支援制度を利用する際には、各自治体の制度内容をしっかり確認し、問い合わせもするようにしましょう。
自分の状況に合った制度を把握して、効果的に利用することが大切です。
将来の移住先としての準備ができる
地方移住では、都市部との生活の違いが多くあります。
情報収集しても、実際に地方に住み始めると、想像していなかったギャップに直面し、後悔することもあります。
しかし、二地域居住を選ぶことで、現在の生活と地方での生活を行き来しながら、
自分にとって最適な環境を見極めることができます。
最終的な移住先を確定する前に、自分に合った生活スタイルを見つけることができるのです。
二地域居住は、地方移住を検討する際の良い選択肢となります。
二拠点生活のデメリットは何か?
お金がかかる
お金がかかる事が一番のデメリット。
二拠点で生活する為、それぞれの賃料、水道光熱費、交通費、家具代。
地方の場合、車が必要になるので車両費等で一拠点と比べると
約二倍の費用がかかるのが想定されます。
収入との相談になってくると思います。
荷物が受取れない場合がある
注文した荷物、引っ越し荷物を受け取る際、配送先の住所に指定するのですが、
二拠点で行き来している人が多い場合、どちらかの家にしかいないため、
不在となり受け取れないケースがあります。
大都市、地方の二拠点では地方に用事が無くても、荷物を受け取る為、
移動する事もあるようです。荷物の受け取りのスケジュール管理が重要になってきます。
ゴミ捨て、掃除が大変
拠点によって、曜日指定のゴミが異なります。
どちらかの拠点でのごみ捨ての曜日に在住できず、長い間続くと
悪臭、小バエが発生し、家の中が大変な事になる可能性があります。
こちらも荷物の件と同様スケジュール管理が必要になってきます。
移動に時間がかかる
数回だけや期間限定の移動なら苦にならないかもしれませんが、
拠点間を定期的に移動すると、その移動にかかる時間や労力が負担に感じられる可能性もあります。
しかし、移動中も仕事をできるようにするか、勉強に充てるなど、
移動時間を有効活用する工夫が必要です。
効果的な時間の使い方を考えることで、拠点間の移動もスムーズになります。
モノがどちらの家にあるのかわからなくなってしまう
二つの拠点のモノを把握していないと、必要なモノを持っていく際、地方の家にある、
大都市の家にあると移動して探す。
他に、生活していくうちに無くなってしまうケースがあります。
モノの管理が厳しくチェックする必要があります。
不測の事態に対応しにくい
例えば、栃木県にいる時に急に東京で打ち合わせしなければならないことが時々あります。
逆に、東京にいる時に急な打ち合わせが栃木県で入ることもあります。
拠点が一つだけなら、「○○さんは東京にいるから、東京で打ち合わせすればいい」と簡単に打ち合わせができるでしょう。
しかし、二地域居住者のライフスタイルは理解しにくい側面があるため、栃木県にいる時に東京で打ち合わせが入ることもあるのです。
また、逆に「○○さんは栃木県にいるから、定期的に会う仕事を任せられるな」という場合もありますが、実際は週の半分以上は東京にいるため、すぐに会えない場合もあるのです。
二地域居住では、仕事だけでなく家族の体調不良や趣味の予定なども考慮しなければなりません。
急な飲み会の誘いがあったり、予定が重なる場合は、最短で数時間後以降に合流することになります。
二地域居住を実践する際は、常に数週間先までの予定を確定させ、計画的に動く必要があります。
また、自分の動きを周囲の人と常に共有することも大切です。
計画を立てずに動くと、二つの地域のつながりが薄くなってしまうこともあります。
生活の利便性が下がる
田舎と都会の生活は基盤が異なります。
田舎では商業施設が少なく、交通の便も悪いため、便利な暮らしを重視する人にとってはデメリットになります。
田舎での生活を選ぶ場合は、都市部との違いを理解しておくことが重要です。
商業施設や交通面での制約を予め知っておき、困ることがないようにする必要があります。
仕事内容によっては安定収入が得られない
二つの拠点で生活するためには、リモートワークが必要ですが、
リモートワークを導入していない企業やリモートワークが難しい職業では、二拠点生活は難しいことがあります。
また、リモートワークを導入している企業の多くは成果に応じた報酬を採用しているため、安定した給与を得ることが難しいことがあります。
二拠点生活を実現するためにフリーランスとして独立したり起業したりすれば、さらに不安定な状況になる可能性があります。
そのため、二拠点生活を考える際は、キャリアの見直しや将来の計画についても検討する必要があるでしょう。
家族がいる場合は理解を得なければならない
二拠点生活は、家族がより充実した生活を送るための手段です。
「趣味の拠点を持ちたい」「休日は田舎で過ごしたい」という希望があっても、家族の理解が得られない場合は実現が難しいです。
家族の理解が得られないまま二拠点生活を始めると、後々の関係に影響を与える可能性があります。
だからこそ、家族の希望を丁寧に聞き、全員が納得できる暮らし方を見つけることが重要です。
家族と協力し合い、皆が幸せになる生活スタイルを築くことが大切です。
まとめ
二拠点居住によるメリット・デメリットを紹介しました。
考えてみてデメリットよりメリットの方が大きいと感じたら、二拠点生活にチャレンジしても良いかなと思います。
都会の良さ、地方の良さ、二拠点それぞれの魅力を満喫して、自分らしい理想のライフスタイルを手に入れている方もいらっしゃいます。
自分らしい生き方・生活スタイルで過ごしていきましょう。