JR「変動運賃制」導入を検討中

JR 変動運賃制

JR東日本が今年の夏に「変動運賃制」導入を検討していることに注目が集まっています。

JR西日本もJR東日本と同じ考えで「変動運賃制」導入を検討しているということです。

変動運賃制は、時間帯によって料金を変える新しいシステム制度となっています。



変動運賃制と今との違い

今の鉄道運賃は基本的に乗車した距離によって決まる仕組みになっていますが、変動運賃制に切り替わった場合は、時間帯によって料金を変える新しいシステム制度となっていますので、混雑の時間帯は運賃が高く、混雑の時間帯以外は運賃が安くする仕組みにしようと考えています。

混雑の分散ができれば、密の状況を緩和することができて、感染予防になると強調されています。

もし実現した場合は、JR東日本、JR西日本だけでなく、JR各社、私鉄大手にも同じように導入される可能性が高くなります。

変動運賃制の背景

JRでは、混雑の分散ができて、密になる機会を少なくし緩和することで感染予防になると思い導入するという話になっていますが、背景として、経営を維持するための一つの戦略だと考えられます。

2020年の新型コロナウイルスの影響で働き方に大きく変化していき、テレワークで仕事している人が急増してきました。

テレワークは基本的に在宅で仕事することが多いので電車に乗って通勤することが少なくなってきます。

他に日本に来る外国人が減少している影響があり、鉄道の利用者は昨年と比べると減ってしまい、収益も下がってしまいます。

実際に、9月に発表した2021年3月期連結業績予想によれば、最終(当期)損益は4180億円の赤字(前期は1984億円の黒字)の見通しで、通期の赤字転落は1987年の民営化以降初となる。

厳しい経営環境の中、何かしらの対策が必要になり、同社は来春から終電時間を繰り上げると発表されていて、コスト削減を急ぐ計画を立てています。

ポイント還元実施

2021年春から時差通勤でポイント還元されるようです。

対象者は、JR東日本在来線首都圏エリアでSuica定期券利用者です。

エントリーとJRE POINT WEBの登録が必要で、ポイントはJRE POINTで付与されます。

なお、通学定期券やグリーン定期券は対象外となっています。

ピーク時間を7:00~8:30として、ピーク時間より前に通勤すると1日15ポイント、ピーク時間後に利用すると20ポイントなど、ポイント付与による時差通勤推進と混雑緩和を目指すとのこと。

同日に複数回利用したとしても1回となります。

他に回数券のように同一運賃区間の利用が同一月内に10回になると、運賃1回分相当のJRE POINT還元されます。

さらに、同一月内に11回以上利用すると、1回ごとに運賃の10%相当のJRE POINT還元されます。

最後に

交通のインフラとなっている鉄道ですが、今年の新型コロナウイルスの影響で売上に大きく影響しています。

経営を維持するために、来春から終電時間を繰り上げると発表されています。

「変動運賃制」導入は、日程は未定となっていますが、来春からの終電時間繰り上げによってどれぐらいコスト削減できるのか状況を確認して、経営が厳しい状況であれば、導入していきましょうという考えで進めていくのではないかと予想しています。

現段階では、「変動運賃制」導入を検討中とのことなので、導入を取りやめる可能性もゼロではありませんので、今後の動きがとても気になるところです。

関連記事

JR東日本「終電繰り上げ」来春から実施