「ながら作業」を行うマルチタスク。
一昔前までは、マルチタスクは賢くて称賛すべき戦略だと考えられていたが、
最近では、一つの仕事に集中するメリットが良いとされています。
しかし、最近ではシングルタスクの方が効果的というデータが研究で明らかになっています。
なぜマルチタスクはオススメできないのか紹介していきます。
マルチタスクでは効率が上がらない
一見同時作業を行うので時間も短縮できて効率が良いと思われますが、
効率があまりよくありません。
実際、同意に2、3個作業を行っていても、それぞれ100%のパフォーマンスが
得られていないからである。
研究では、シングルタスクよりマルチタスクの方がストレスが発生しやすく、
不安、不快感、記憶も悪化するという結果が出ている事も効率があまり良くない
原因となっています。
マルチタスクがオススメできないのであれば、どのような作業を取り組めば良いのか。
シングルタスクに変える
シングルタスクは、1つに集中する事ができるメリットがあります。
仕事の速い人、記憶力のある人、成功している人の共通は、
1つの事に集中して行っている傾向があります。
- 業務で生じた課題があり、すぐに対応できる物は後回しせず、その場で処理をする
- すぐに対応できない業務についてメモして状況を把握し、優先順位を書き出し確認する
- 1つの事に集中、継続し精度の高いパフォーマンスを得ることが可能
- 学習面では、1つの集中で、脳の記憶を定着されて、長期間保持され、将来思い出しやすくなるメリットがある
- 1つの学習事項にのみ注力すれば、脳の長期記憶をつかさどる部分が活発に活動するようになるメリットがある
上記5つがシングルタスクのメリットとなります。
運動と頭を使う
どうしても同時で行いたい場合、運動しながら、頭を使うのが良いです。
例えば、通勤しながら、予習・復習を行う。散歩しながら、予習・復習を行う事です。
有酸素運動と頭を使う脳トレを組み合わせることで、認知機能、記憶力の向上ができます。
研究でも、じっとして覚えるより、散歩しながら覚える方が記憶力が上がる結果が出ています。
運動と頭を同時に使うことを「デュアルタスク」といいます。
ながらで作業したい方は、デュアルタスクをおススメします。
どちらかというと学習面になるかと思います。
まとめ
マルチタスクは、2、3個同時に作業するので効率良いと思われますが、
実際は効率があまり良くない。
1つに集中し、最大のパフォーマンスが発揮されるシングルタスク、
運動と頭を同時に使い、認知機能、記憶力の向上できるデュアルタスク。
自分が作業しやすい方を選び、最大限のパフォーマンスを目指していきましょう。