今まで国民年金をお支払いをし、就職先が決まり厚生年金に加入する
ことになります。厚生年金の加入の手続きは会社の方でを行っていることが多いので知らないうちに国民年金と厚生年金を支払い続けていることがある場合があります。
今回、厚生年金と国民年金が重複支払いした場合は還付できることを紹介します。
厚生年金と国民年金が重複支払いになる条件
厚生年金と国民年金が重複支払いになる条件は、
国民年金を前納している、月の途中で転職した、年金機構の事務ミスの
3つです。
国民年金をまとめて前納(前払い)している
国民年金は、まとめて前納(前払い)していると1ヶ月あたりの国民年金の保険料が割引になり安くなります。
国民年金の支払いは半年、1年などの前払いをしているので、
その間に就職先が決まり厚生年金に加入した場合、
厚生年金と国民年金の支払いが重複することになります。
月の途中で就職した
年金の保険料は、日割りの仕組みがありませんので、月末以外に
就職した場合、同じ月の国民年金と厚生年金両方に支払っている
ことがあります。給与明細をチェックし、分からない場合は、
会社の事務担当者に確認しましょう。
厚生年金と国民年金の支払いが重複していた場合、
年金の保険料は還付されます。
年金機構の事務ミス
稀ではありますが、日本年金機構が手続きを間違えているというケースも
あるようです。年金事務所から届く書類に目を通し、疑問に思ったら
問い合わせるようにしましょう。
年金保険料の還付方法
年金事務所から厚生年金と国民年金の支払いが重複していることを
知り、重複しているよと知らせて返金するための「国民年金保険料還付請求書」という書類が送られてきます。
「国民年金保険料還付請求書」が届いていない場合は、年金事務所に
確認しましょう。
目安として「国民年金保険料還付請求書」が届くまで就職から
2ヶ月前後となっています。
「国民年金保険料還付請求書」が届いたら、案内に従い、
還付金の振込先口座などを記入して年金事務所に返送します。
返送してから1ヶ月~数ヶ月後に重複した年金保険料の還付金が
指定口座に振り込まれます。
振り込みが行われると「振込手続き完了」のお知らせが届きます。
「振込手続き完了」のお知らせが届いたら年金保険料の還付は終了です。
年金保険料の還付の注意点
年金保険料の還付手続きの期限は2年以内となっていますので、
「国民年金保険料還付請求書」が届いたら、期限前まで間に合うように
手続きを行いましょう。
毎年の年金支払い額は社会保険の控除額として計上されています。
厚生年金と国民年金が重複支払いした場合は控除額が多くなってしまいます。
控除額を会社で行われる年末調整で調整してもらう必要があります。
年末調整は、会社で行われるので問題ありません。
もし、控除額を会社で行われる年末調整で調整に間に合わなかった場合は、
自分で確定申告を行う必要があります。
確定申告が必要なのかは、会社の総務担当者に確認しましょう。