老後のために年金を増やしていきたいという人は多いです。
今現在、年金いくらもらえるか知っていますか。
知っている人は、金額を見て少ないと思っている方多いのではないでしょうか。
少しでも年金を増やしていきたいと思う人に向けて年金を増やす方法をお伝えします。
年金を増やす方法
年金を増やす方法は、
- 任意加入する
- 付加年金に加入する
- 繰下げ受給する
- iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)に加入する
- つみたてNISAを活用する
- 国民年金基金に加入する
です。
任意加入する
老齢基礎年金を少しでも受給するには、少なくとも10年間国民年金を加入していなければなりません。
また、老齢基礎年金を満額受給するためには、40年間保険料を払う必要があります。
国民年金に加入できるのは原則60歳までですが、加入期間(受給資格期間)が40年に満たない場合、65歳まで任意加入することができます。
さらに、65歳になっても加入期間が10年に満たない場合、特例任意加入として70歳まで任意加入が可能です。
国民年金が未納になっている場合は、60歳以降任意加入して国民年金保険料を払うと年金を増やすことができます。
付加年金に加入する
付加年金とは、月400円を国民年金保険料に上乗せして支払うことで「200円×保険料納付済月数」の年金を老齢基礎年金に加算して受け取れるというものです。
国民年金の任意加入期間中(60歳~65歳)、5年間付加年金に加入すると年額で12,000円増やすことができます。
付加年金は、国民年金のみの場合、オプションとして加入することができます。
国民年金のみの加入している期間に付加年金を加入すると「200円×保険料納付済月数」の年金を老齢基礎年金に加算して受け取れることができます。
無職、フリーランス、アルバイトで厚生年金に入っていない場合に当てはまります。
2年以上支払うと支払った付加保険料以上の年金が受け取ることができます。
繰下げ受給する
年金の受給開始時期を遅らせる繰下げ受給をすることで年金を増やすことができます。
繰下げ受給は1カ月あたり0.7%増額します。
例えば、受給開始を70歳にしたら受給額は42%増加します。
2022年4月以降は、75歳までの繰り下げ受給が可能になります。
受給開始を75歳にしたら受給額は84%増加します。
年金に頼らずに生活できる間は、年金を受け取らないという1つの方法です。
なるべく受け取る時期を延ばすということです。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)に加入する
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は公的年金を補う私的年金で、毎月掛金を拠出することにより年金資金を積み立て、老後に一時金または年金の形で受け取ることができます。
専業主婦は月額2.3万円、自営業者は月額6.8万円を上限に掛金の拠出ができます。
会社員もiDeCoに加入できます。
会社員の場合、毎月の掛金の上限があり、ケースによって1.2万円、2万円、2.3万円のいずれかになります。
2022年10月からは、これまでiDeCoに加入しにくかった企業型確定拠出年金(企業型DC)の加入者も加入しやすくなります。
iDeCoの運用益は非課税で、受取時にも節税メリットがあります。
所得がある人の場合には、払った掛金は全額所得控除の対象にもなります。
デメリットとしてiDeCoで積み立てたお金は60歳まで引き出しができませんのでご注意ください。
つみたてNISAを活用する
つみたてNISAで老後資金を積み立て、年金の不足分を補う方法もあります。
つみたてNISAは、投資信託による積立投資を支援する制度で、年間40万円までの投資で得た利益が非課税になるというものです。
非課税の恩恵は最長20年間受けることができます。
iDeCoと異なり、いつでも解約や売却ができるので柔軟性があるということです。
iDeCoとつみたてnisaを組み合わせて、老後資金を準備すると良いです。
国民年金基金に加入する
フリーランスの人は、国民年金基金に加入して、老齢基礎年金に上乗せする年金を用意する方法があります。
国民年金基金では、終身年金として受け取れる基礎部分に、一定期間受け取れる確定年金を組み合わせることが可能です。
自分に合ったプランを組んで年金を増やせるというメリットがあります。
掛金は最大で月額68,000円となっています。
60歳もしくは65歳から老齢年金として受給することになります。
払った掛金は社会保険料控除の対象になります。
会社員の夫に扶養されている妻(第3号被保険者)は加入できませんが、専業主婦でも夫が自営業者・フリーランスなら加入できます。
まとめ
老後を安心生活していくためには、年金をできるだけ増やしていく必要があります。
今できる範囲内で、年金を増やす方法を見つけて、自分に合ったやり方で行っていきましょう。
生活していく中で想定外のできごとが起こることもあります。
今できること、想定外が起きた後にできることは変わってくるかもしれません。
今の状況の中で良い方法を見つけて老後対策していくのが大切です。