元交際相手がつきまとってくる、インフルエンサーのファンがつきまとってくる、
家に来るなどストーカー被害があった場合は、知人、友達、両親、警察、
警察相談専用電話(#9110)、弁護士に相談しましょう。
場合によっては、引っ越し・転職を検討しましょう。
ストーカー被害①
インフルエンサーの方でいつもはタクシーで帰宅していたのがたまたま電車に乗って帰宅しようとして、住んでいる最寄駅に降りて帰ろうとしたら、後ろからずっとついてきて怖かったという話です。
恐らくたまたま電車で見かけてついていこうと思ったのではないでしょうか。
気になるインフルエンサーがいたとなると気持ちが高まることもあるかもしれません。
しかし、ずっとついていくのはストーカーになってしまいます。
結局、タクシーを呼んでぐるぐる回って帰宅したそうです。
インフルエンサーの人のストーカー被害が多くなっています。
ストーカーというと女性が被害を受けているイメージを持たれているかもしれませんが、男性も被害にあっています。
あまりに何度もついていく、家に来るようであれば、知人、友達、両親、警察、
警察相談専用電話(#9110)、弁護士に相談しましょう。
住所まで付いてこられた場合、住所特定されている可能性があるので、引っ越しを視野に入れましょう。
ストーカー被害②
ネットストーカーをして住所特定して女子にわいせつな行為の被害を受けました。
女性は、ネットストーカーをした人に住所を教えてはいません。
なぜわかったかというと女性の顔写真の瞳に映った風景から自宅の住所を割り出したということです。
SNSにあがっている写真の瞳に反射した景色に似ている駅をGoogleストリートビューから特定し犯行に及んだとのこと。
住所特定されて家に押しかけるような行為があったり、うろついている場合は、警察署に相談しましょう。
SNS投稿にも注意が必要です。
近所の写真を投稿、リアルタイム投稿を控えた方が良いです。
近所の写真を投稿することで、そこから住所特定されてしまう恐れがあります。
「近所の○○が火事になった」「うちの学校に○○(有名人)が来た」という投稿を小さい事と思っていても、調べると特定される可能性が高いです。
リアルタイム投稿では、今していることを「○○しています」と投稿していると見た人が駆けつけてきたりするリスクがあります。
リアルタイム投稿ではなく、時差投稿が効果的です。
時差投稿は、事が起きた後に投稿することです。
位置情報をオフにすることも大切です。
位置情報をオンにするとSNSの投稿で場所が表示されてしまい、バレてしまいます。
他には、YouTubeなどの動画投稿でルームツアーの動画を挙げて、壁、ドアノブ、間取りなどで特定されてしまう可能性があります。
住所特定されている以上何回も来る可能性があるので引っ越しを視野に入れましょう。
ストーカー被害③
インフルエンサーの話で、iPhoneにトラッキング通知が入ってきていた。
通知の頻度が数時間に1回と頻繁に鳴っている。
なぜトラッキング通知が入っているのか分からない状態。
トラッキング通知の内容がAirTagの所有者はあなたの現在地を見ることができますと表示。
AirTagとは、Appleによって開発されているアプリで、タグを鍵に付けたり、バッグに入れたり、必要に応じて、アプリから鍵のある場所が分かったり、バックの場所が分かったり、探し物にとても便利です。
しかし、このようなケースでは、何者かがプレゼントにタグを入れて、インフルエンサーの住所を特定している可能性があります。
セーフティ通知をすることで、自分が所有しているPhoneと、自分が所有しているものではないAirTagを一定時間、一緒に持ち歩いている場合通知をし、不正利用されているAirTagを見つけ出すことができます。
もし不正利用されているAirTagが見つかったら、ステンレスのカバーを押し込み反時計回りに回して外し、電池を取り出しましょう。
電池を取り出すと追跡されることが無くなります。
また、電池を取り出したAirTagの内側にシリアル番号があるので、Appleが通じて所有者を特定することができます。
捜査、裁判の時に証拠となります。
他に、シリアル番号の特定は、「探す」App で調べる、スマートフォンを AirTag にかざすという方法があります。
AirTagが見つからない場合は、カバンの中、ぬいぐるみの中に入れている可能性があるので、探してみて下さい。
不安の場合は、信頼できる人または警察に相談しましょう。
住所特定されている場合は、引っ越しを視野に入れましょう。
最近では、追跡タグを悪用したストーカー被害撲滅へ、アップルとグーグルが協力すると発表。
ストーカー行為などに使われている追跡タグを発見しやすくするための技術の仕様案に
「不要な追跡を検出するテクノロジーは、所有者のものではない位置トラッカーがいっしょに移動していることを検出してアラートを発し、トラッカーを発見して無効化するツールを提供する」と書かれています。
アップルのAirTagには、今年の年末までに安全対策が盛り込まれる予定です。
ストーカー被害④
男女の別れ話によって、男性が豹変してストーカー行為を繰り返し行い最終的に女性を攻撃した事件です。
こちらの事件は、警察に相談して、男性に警告しました。
しかし、男性は無視して電話で女性に接触しようとします。
ストーカー規制法に基づく禁止命令を出しました。
警察からの経過を確認したところ異常はなかった。
少し経過してから女性を攻撃したということです。
このケースは難しい問題です。
警察に相談して、警告、ストーカー規制法に基づく禁止命令を出したのに関わらず無視をして相手に攻撃してきました。
男女の別れ話になったら、弁護士などに相談して、直接話し合うのではなく、第三者を通して、話を進めていくことが大切です。
弁護士だけでなく両親で対応することも可能です。
しかし、両親が冷静な対応ができるというのが前提となります。
お互いの言い分を聞いて、少し気持ちを落ち着かせて冷静に進めていくことです。
第三者を通すからといってブロックをする・着信拒否をすることは相手を刺激してしまう可能性があります。
ブロック・着信拒否をしないで言いたいことは第三者に伝えるようにします。
相手が必ずしも冷静になるとは限らないので、直接言ってくるようであれば、警察に相談して警告を受けるようにします。
そうすることで、相手も動きが変わっていきます。
今より被害を少なくすることができます。
警察・弁護士に相談したことにより相手が刺激して攻撃をされる可能性も少なくありません。
警察・弁護士に相談する以外の方法は、引っ越し・転職を検討しましょう。
ストーカー規制法の拡大・強化
ストーカー規制法は、昔はありませんでした。
ここ20年ぐらいでストーカーによる事件によって、ストーカー規制法の拡大・強化されました。
- ストーカー規制法制定(2000年)
- メールへの規制(2013年)
- SNSブログへの書き込みなども規制(2016年)
ストーカー規制法改正2021年6月15日より
住居、勤務先、学校など通常にいる場所に加えて、あなたが実際にいる場所の付近において見張る、押しかける、みだりにうろつく行為が新たに規制の対象となります。
電話、FAX、電子メール、SNSメッセージに加え、拒まれたにもかかわらず、連続して、文書を送る行為が当たらに規制対象となります。
ストーカー規制法改正2021年8月26日より
あなたの承諾なく、あなたの所持する位置情報記録・通信送信装置(GPS機器など)の位置情報を取得する行為
あなたの承諾なく、あなたの所持する位置情報記録・通信送信装置(GPS機器など)の位置情報を取り付ける行為
が新たに規制対象となります。
これらに該当する行為は、警告・禁止命令などの対象になります。
ストーカー行為は、次第にエスカレートして、凶悪な犯罪に発展する恐れがあります。
1人で悩まず早めに相談しましょう。
緊急時110番通報、その他最寄りの警察署です。
別れ話のストーカーは、第三者を通して相談
警察に相談したとしてもストーカー被害④のように、無視をして攻撃をすることも少なくありません。
ストーカー被害④の事例のように、男女の別れ話になったら、弁護士などに相談して、直接話し合うのではなく、第三者を通して、話を進めていくことです。
直接では、感情のぶつかり合いになって冷静になりにくいので、第三者を通して、言いたいことを伝えます。
言いたいことを伝えることで直接より落ち着いた状態で話しを進めることができるので被害が少なくなりそうです。
大事なのは、ブロックをしない・着信拒否をしないことです。
ストーカー加害者の個別対応が必要
警察、弁護士などに相談しても無視をして攻撃してくることもあります。
相手の性格、今の感情によって異なるからです。
その場合は、どうすればストーカー加害者は冷静で落ち着いた状況に持っていけるのかが大切です。
なぜかというと、注意されたとしても頭の中が興奮状態で被害者を攻撃したいという気持ちが抑えられないからです。
カウンセリングを利用して個別の対応で精神面をコントロールして良い方向に持っていけるようにしていくことです。
予算、人員の問題があるので課題が残りそうです。
警察に相談して、加害者に注意しても、止まないことがあったら、自動的にカウンセリングを利用する流れにするのも一つの選択です。
今現在、警察に相談して、加害者に注意して、カウンセリングという流れはありません。
最終手段GPS埋め込むしかない
色んな手段の中でも対応できない。
何でも無視して攻撃的になる一方である場合は、GPS埋め込むしかないです。
加害者・被害者をGPSを埋め込み一定の距離より近づいたら自動で警察に通報される仕組みにして注意を受けるようにします。
そうすることで今よりも被害を少なくすることができます。
ただし、男女間トラブルに対しての対策です。
不特定多数では効果ありません。
最後に
元交際相手がつきまとってくる、家に来るなどストーカー被害があった場合は、知人、友達、両親、警察、警察相談専用電話(#9110)、弁護士に相談しましょう。
男女間の場合は、弁護士など第三者を通して相談しましょう。
警察・弁護士に相談したことにより相手が刺激して攻撃をされる可能性も少なくありません。
警察・弁護士に相談する以外の方法は、引っ越し・転職を検討しましょう。
国が設立した法的トラブル解決の総合案内所である法テラスに相談する選択もあります。
政府側は、ストーカー加害者の個別対応、GPSの埋め込みなど実現できるのか気になるところです。
最近、ストーカーによる被害が出てきていますので、日々気を付けて過ごしていきましょう。