トヨタ自動車が毎年春の定期昇給の算定方法を大幅に見直す方針を固めたことが8月27日に分かりました。
一律の昇給をやめて人事評価に連動させるため、定昇がゼロになる可能性があります。
労働組合と協議を始めており、2021年に導入したい考えているそうです。
トヨタの定期昇給一律から成果へ見直しについて
今までの定期昇給は、おおまかに一律の「職位や年齢」分と「評価」により判断をして、会社全員昇給がありました。
定期昇給一律から成果へ見直しということで、今後は、一律の「職位や年齢」分を無くして、新たな評価方法により昇給を算定していきます。
簡単にいうと、職位・年齢関係なく、職場での実行力・成果などで反映させていく方針になります。
人によっては、昇給が無しになる可能性がでてきます。
定期昇給一律から成果へ見直しは、まだ決まったわけではなく、労働組合は、9月30日に予定している定期大会で、経営側の提案を受け入れるかどうか、正式に決められるそうです。
トヨタは、一律から成果に応じて昇給することで、社員の働く意欲を高めると同時に、優秀な人材をつなぎ留めたい、競争力を上げていきたいとのことです。
トヨタの定期昇給一律から成果へ見直しについて思うこと
トヨタの会社方針の記事内容によって会社状況が分かってくる印象があります。
昨年でいうと、終身雇用制度崩壊で定年まで雇用し続けることが難しいと話題になりました。
トヨタの終身雇用制度崩壊の話題から、大手企業を中心に終身雇用制度崩壊になってきています。
実際に、45歳以上希望退職者募集をかけていたり、リストラが行われていたりします。
今回の定期昇給一律から成果へ見直しの話題により、昨年と同様に大手企業を中心として、動きが出てくるのではないかと思います。
今年から始まっている「同一労働同一賃金」に近づいていて、能力に応じて給料をもらうようになってきている印象です。
今まで一律の「職位や年齢」分と「評価」により判断して昇給しているので、「評価」が思うようにいかなくても、一律の「職位や年齢」分でカバーできるので、いくらかの昇給ができるので全員恩恵を受けていましたが、今後、昇給なしの場合が出てきますので、給料を上げていくとなると実力で成果を出し続けなければいけません。
競争力が上がり、厳しい戦いになってきそうです。
海外では、能力に応じて給与を貰っているので、日本も海外と同じように能力に応じて評価を行い、正当な判断により、給与を上げていく流れになってきたということです。
今後、時代の流れで、少しずつ海外の働き方・給与制度に寄せてくるのではないかと考えられます。