年収1000万円という高収入であれば、貯金があまり無くても
老後大丈夫と思っている方がいらっしゃいます。
その考えを持っている人は老後苦労してしまう可能性があります。
実際、年収1000万円の年金はいくらになるのか解説していきます。
平均年金受給額
2018年FP協会の調べた情報によりますと、全年代の49%、20代~40代の70%の人が年金の受給額を把握していません。
最初に年金受給に関しての実態を知りましょう。
自営業・専業主婦の場合、国民年金平均受給額月収約5.6万円
会社員・公務員の場合、国民年金+厚生年金平均受給額月収約14.5万円
1年間にすると
自営業・専業主婦の場合、国民年金平均受給額年収約70万円
会社員・公務員の場合、国民年金+厚生年金平均受給額月給約170万円
年収1000万の年金はいくらなの?
サラリーマン期間中の平均年収1,000万円は、目安として生涯賃金4憶、退職金3,000万円となります。
年金受給額は、国民年金と厚生年金を足した数字となります。
国民年金と厚生年金の計算式は以下の通りです。
国民年金の計算式
厚生年金の計算式
国民年金は、全てお支払いしているとして、780,100円
厚生年金は、大卒から定年まで働いたとして計算すると
38年×10,000,000円×0.005481=2,080,000円
国民年金と厚生年金を足すと
780,100円+2,080,000円=2,860,000円
月収に直すと約238,000円となります。
実際に平均年収1,000万円として年金受給額を計算すると
思ったより少ないと感じる方が多いと思います。
収入でいうとサラリーマンの平均年収の約2.3倍となります。
しかし、年金受給額の場合、サラリーマンの平均より1.6倍しかありません。
年収がサラリーマンの平均年収2倍以上あるから年金受給額も2倍以上になる訳ではありません。
高収入だから貯金少なくても年金で何とかなると考えている人は注意が必要です。
高収入の人は、生活水準が高い傾向にあるので、年金受給額の中で生活をしていくのがとても難しいことが多いのが現状です。
退職年金について
老後は、年金受給と退職金あるから大丈夫だろうと考えている人も危ないです。
昔は、長く働いて定年まで勤めたら、退職金数千万円もらえることが多かったです。
今は、終身雇用・年功序列の崩壊しつつあり長く同じ会社に居続けるのも難しくなっていて、
退職金が無い会社が増えてきています。
退職金は、20数年で減り続けています。
具体的な数字でいうと1997年2,871万円、2018年1,788万円と20数年で1,000万円以上減っています。
今後も退職金は、減っていく可能性があるので、老後は、年金受給と退職金あるから大丈夫と思っていてもその時には受け取れる金額が少なくなるので、安心はできないということです。
まとめ
年収1000万円の年金はいくらになるのか解説しました。
思ったより少ないという方が多かったのではないでしょうか。
平均年収のサラリーマンより2倍以上あったとしても年金受給額は同じように2倍以上には
なりません。
また、終身雇用・年功序列の崩壊しつつあり長く同じ会社に居続けるのも難しくなっていて、
退職金が減り続けてきています。
お金の使い道は人それぞれなので、貯めるか使うかは自由です。
しかし、ある程度は貯金があった方が老後の生活する上で気持ちが豊かになるのでは
ないでしょうか。